①一般的な病態解説
側弯症(そくわんしょう)とは、背骨が左右に曲がり、ねじれを伴う状態をいいます。 見た目のゆがみだけでなく、肩の高さ・骨盤の傾き・肋骨の突出など、体全体のバランスに影響することがあります。側弯症には大きく分けて2つのタイプがあります。
特発性側弯症(とくはつせい)
~原因がはっきりしないもので、思春期の女の子に多く見られます。成長期に急に進行することがあり、早期発見が重要です。
~機能性側弯症
~姿勢のくせ、脚の長さの差、骨盤や筋肉のアンバランスなど機能的な要因で起こる側弯です。こちらは、原因を整えることで改善が見込めるケースが多くあります。
②現在の医療の現状(日本での保存療法)
日本の医療では、側弯症の治療はカーブ(背骨の角度)によって段階的に判断されます。 一般的には、
10〜25度:経過観察と運動療法
25〜40度:装具療法(コルセット)+運動療法
40度以上:手術の検討 という流れになります。
ただし、医療現場では「進行を止める」ことが主な目的であり、姿勢・筋バランスの回復や痛みの軽減までは十分にカバーされないのが現状です。 そのため、医療機関と並行して、リハビリ・整体・運動療法を組み合わせた保存的アプローチが注目されています。
③青森市の現状
青森市では、整形外科での診断や経過観察は可能ですが、 保存療法(運動・呼吸・姿勢改善)を専門的に行える場が少ないのが現状です。
学校検診で「側弯の疑い」と言われても、 「ただ様子を見てください」と言われて終わってしまうケースも多く、 保護者の方がどこに相談すればよいか迷うことも少なくありません。
当院では、そうした地域の隙間を埋める形で、 体の使い方・呼吸・バランスを整える保存的なアプローチを提供しています。
④ 世界で広がる保存療法の考え方
世界では、手術や装具に頼る前に「背骨を支える筋肉・呼吸・姿勢」を整える保存的アプローチが盛んに行われています。
🇮🇹 イタリア:シュロス法(Schroth)を応用した姿勢教育 イタリアでは、**SEAS(Scientific Exercise Approach to Scoliosis)**という保存療法が国の医療ガイドラインに採用されています。 この方法は、医療スタッフと理学療法士が連携して、 姿勢再教育(Postural Re-education) 呼吸トレーニング 個別運動プログラム を組み合わせるもので、装具と運動を両立させながら自立的に姿勢をコントロールできる力を養うことを目的としています。
🇰🇷 韓国:Schroth法をベースにした臨床的保存療法 韓国でも、大学病院を中心に**「シュロス法+体幹安定運動」が普及しています。 理学療法士が患者一人ひとりに合わせて呼吸法や体幹トレーニングを指導し、 成長期の進行予防や姿勢改善を目指しています。 特に、視覚フィードバックを用いた側弯トレーニングやバランス訓練**など、科学的なアプローチが発展しています。
🇩🇪 ドイツ・欧米:根本的なリハビリ文化 ドイツで開発された**シュロス法(Schroth method)**は、現在では世界中で認められた保存療法です。 呼吸・姿勢・意識を同時に整える「三次元矯正エクササイズ」で、 医療保険の対象にもなっている国があります。 「治す」よりも「成長とともに適応する」考え方が特徴です。
④’ 日本でも広がる保存療法(脊柱トレーニング協会など)
日本でも、これらの世界基準の保存療法を取り入れた取り組みが進んでいます。
代表的なのが、脊柱トレーニング協会による側弯予防エクササイズや、 理学療法士による「側弯トレーニングプログラム」です。
これらの方法では、
・身体特性のチェック(脚長差・関節弛緩性・前捻角など)
・呼吸を使った肋骨の拡張トレーニング
・体幹の左右バランスを整える運動
・成長期に合わせた個別エクササイズ
を組み合わせ、自分の体を正しく使う力を高めていきます。
⑤ 当院での対応方法
当院では、側弯症を全身のバランスの問題として捉え、 以下のような流れでサポートを行います。
・姿勢・骨盤・肩・顎関節など全身評価
・呼吸と体幹のリハビリ整体
・自宅でできる側弯トレーニングの指導
・必要に応じて整形外科・歯科との連携
これにより、何もしないで様子を見る消極的な保存療法ではなく、
積極的な保存的サポートが実現できます。
「成長期に何ができるか」を明確に示し、お子様・保護者の安心を支えるのが当院の役割です。
⑥ 当院の強み(他院・病院・整体との違い)
✔ 整形外科的知識 × 理学療法的評価 × 改善のための運動指導まで一貫フォロー
✔ 年齢特性を踏まえた介入(幼児・小学生・中高生で対応が異なる
✔ 呼吸 × 姿勢 × 体幹 × バランス × 生活動作 まで見る包括的評価
✔ 「経過観察のみ」に不安がある保護者への相談窓口機能
✔ 自宅でできるトレーニングを動画・シートでサポート
※側弯症は早めの対応が重要です。学校検診で指摘された方や、経過観察に不安がある方はお気軽にご相談ください。